大腸内視鏡検査について


女性のがん死亡原因第1位、男性で第3位である大腸がんの早期発見には、定期的な内視鏡検査が重要です。当院では、患者様が安心して検査を受けられるよう、痛みの少ない大腸内視鏡検査を提供しています。

 

当院の内視鏡検査の特徴 無送気法


当院では内視鏡挿入時に腸を空気で膨らませないまま盲腸まで到達する方法で行っています。 無送気法と呼ばれる手法ですが私は千葉県の東葛辻仲病院で勉強させてもらい、その後自身で工夫を重ねて現在の手技になりました。

 無送気のため挿入途中に大腸が張って苦しくなることがありません。 

 大腸がしぼんだ状態で内視鏡を進めるため屈曲部の角度が鈍化するので大腸を押される苦痛も少なくなります。 

 当院が毎年1000件以上の大腸検査数を維持しているのは この内視鏡挿入方法が従来の方法に比べて格段に楽な検査だからだと自負しています。 

適切な鎮静剤使用 炭酸ガス送気システムなど 苦痛を少なくするための工夫を常に意識して技術の向上を図ってきました。

当院の検査実績


 開院当初から苦痛の少ない内視鏡検査をテーマとして無送気法での検査を行っており多くの患者さんに評価いただいています。当院は強い鎮静剤は使用しませんが苦痛の少ない大腸内視鏡は可能です。

検査の流れ


検査日程の予約

大腸内視鏡は事前の予約が必要です。定期検査の場合は電話またはインターネットから検査予約をお取りください。



事前診察

検査用の下剤と検査食をお渡しして説明を行いますので検査の2日前までに事前診察にお越しください。



検査前日

検査前日の食事は検査食(大腸カメラ用の食事セット)を推奨しています。検査食以外に食べる場合は野菜や果物など食物繊維の多いものは避けてください

NG食品 野菜 果物 豆 海藻 キノコ 玄米など

 

 

寝る前に 指定の下剤をコップ一杯の水で服用します。



検査当日

 

 

 

 

 

洗浄液の服用

 

 

朝食はとることができませんが 糖分を含んだ水分 清涼飲料水は制限ありません。

色がついていても透明な飲み物は問題ありません。スポーツドリンク 紅茶 などはOK

牛乳やヨーグルトは 避けてください。

普段服用されている薬は原則 服用可能です。特に当院から指示がない場合は通常通り服用します。

 

指定された時間から 大腸洗浄液を飲み始めます。

 大腸洗浄液はモビプレップ または ビジクリア の2種類を用意しています。

ほとんどの患者様がご自宅での服用を選択されますが 来院後に院内で飲んでいただくことも可能です。服用開始時間は事前診察の際に説明します

 

コップ1杯(約180ml)あたり、10〜15分かけてゆっくりと服用します。 
 通常、1.5〜2リットル程度を服用します。 

 モビプレップ服用中、または服用後に、水分(水やお茶など)を十分に摂取してください。  脱水症状を防ぐために、こまめな水分補給が重要です。 

 洗浄液を飲み始めてから4時間くらいの間に4~7回程度の排便があり次第に色が薄くなります。  便が透明な液体になるまで服用を続けます。 

 

 



来院から検査

 検査予約時間にあわせて受診します。 

検査着に着替えて検査室へ入ります。

 大腸の運動を抑える薬剤を静脈注射で投与して 検査が始まります。 

 

 鎮静剤を希望される場合は検査開始時に少量 使用します。 

 検査時間はおよそ15分から20分程度です。 

 検査が終了したら リカバリー室でしばらく静養します。

 

 

 検査着を着替えて 担当医から説明を受けます。 

 鎮静剤を使用して検査を受けられた場合車・バイク・自転車の運転はお控えください。